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『世界が食べられなくなる日』上映会を終えて

『世界が食べられなくなる日』上映会

上映会当日は台風直撃か、と心配していましたが、どうやらどこかに行ってしまったようです。

『世界が食べられなくなる日』上映会

肌寒い一日でしたが、100人以上の方に来場していただきました。
稲枝でこの映画の上映会と岡本よりたかさんの講演ができた事をうれしく思います。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

遺伝子組み換え食品、農薬、原子力発電…
実際に目の前にある現実は、確かに明るいものではないかもしれません。
しかもこれらは既に存在していて、拡散・蓄積していっている。
まずはこういった事実を認識する事が大切です。

この映画の原題は『Tous Cobayes?(みんなモルモット?)』

日本が遺伝子組換え作物(GMO)の輸入大国って知っている人がどれくらいいるでしょうか?

『世界が食べられなくなる日』上映会

私たちが直接食べる食品だけでなく、日本の牛や豚、鶏などの家畜の飼料はそのほとんどがGM作物です。これらのGM作物を食べて育った牛や豚、鶏などの肉を私たちが日ごろ口にしているわけです。
知らず知らずのうちに、直接、または間接的に遺伝子組み換え食品を身体に取り込んでいるのです。

そういったものを摂取し続けるとどうなるのか?

遺伝子組み換えの問題点はいろいろ挙げられますが、長期的な人間の健康への影響、生態系への影響、環境への影響などがあります。

GM作物の種の世界シェア90%を占める、多国籍バイオ科学企業のモンサントは、GMOは安全だという実験結果をだし、害虫に強く、収穫量と利益を増やすという宣伝文句で、GMを広めようとしています。

しかし事実は違います。

あきらかな健康被害があります。映画では実験のモルモットによってその結果が示されています。それは目を覆いたくなる、できれば信じたくないような結果です。

GMとあわせて農薬の問題もあります。
GM作物はある特定の農薬(除草剤ラウンドアップ)に対して耐性を持っているので、モンサントはこれらをセットで開発、販売します。除草剤を使用してもその作物は枯れる事がないので、農薬の使用量は増えます。
そして現実には、この除草剤に対して耐性をもつ雑草(スーパー雑草)というのが現れています。さらにGM種子の中に組み込まれた殺虫性毒素に対して耐性を持ち、変異した強力なスーパー害虫まで発生しています。科学の力よりも自然界の対応力のほうが早く、生き残る力も強いのです。スーパー雑草とスーパー害虫、この両者を駆除するために、農家はさらに毒性の強い殺虫剤や農薬を大量に散布するという悪循環を繰り返すことになります。

これらはとても不自然な事です。

こんな不自然なサイクルから早く抜け出したいと、強く思いました。

『世界が食べられなくなる日』上映会

これらの不自然な事に対して、岡本さんは「自然栽培」というかたちで向き合っておられます。

映画の内容の補足も含めた岡本さんの講演はとてもわかりやすかった。
いままで断片的に、これは良くないとか、なんとなくわかった気になっていた事を整理していただいた感じです。

問題の根深さを改めて認識しましたが、こういった問題への意識の高まりは感じるし、確実に変わってきていると思います。

『世界が食べられなくなる日』上映会

いまある問題を認識し、これらの事実を一人でも多くの人が知って、遺伝子組み換え食品を拒否していく姿勢が大切だと思います。

ではこれを阻止する為に私達に何かできる事が有るのでしょうか?

私は消費行動を変える事がその一歩だと考えています。遺伝子組み換え食品がどんな商品に使われているか確認し、そういったものを選ばない。結局、消費者のニーズによって、市場は形成されている訳ですから、ひとりひとりがこうした判断、選択をしていくしかないのです。

利潤ばかりを追求する企業の商品ではなく、良識ある生産者から購入する。
そうする事で、まじめに良いものをつくろうとしている生産者を応援する事にもなります。

安易に、「安いから」「便利だから」といった理由で選ぶという事を、考え直す必要があります。

世の中でいま起きている事、真実がねじ曲げられて伝えられている事、そういった事に違和感を感じているいる人は多いと思います。

同じ思いを持つ人たちが一同に動き出せば、世の中は突然変わり始めるものだという気がしています。